インターネット上で有名企業・知人などのふりをして、悪事を働く「なりすまし」。企業・本人の名誉を傷つけ、金銭を奪う卑劣な犯罪です。ID・パスワードを盗んだり、酷似したアカウント名やメールアドレスを装ったりして、あたかも公式であるかのように振る舞います。
一般社団法人古物査定士認定協会においても、「なりすましと思われるアカウント」が確認されています。そこで本記事では、会員の方が被害に遭遇しないため、なりすましの注意喚起をします。
一般社団法人古物査定士認定協会のなりすましに注意
アカウント名を「一般社団法人古物査定士認定協会」と思わせる名称にして、会員やお客様を混乱させる事態を確認しています。
健全な古物売買をおこなうことを主たる目的としている弊協会は、会員やお客様が不利益になるような情報は発信しません。また、公私を混合するような利用、発信は致しません。SNSのなりすましアカウントの発信内容を信じないでください。
世界中でSNSを利用した「なりすまし」が多く発生しています。年々増加する「なりすまし」を受けて、令和6年6月21日に総務省が大規模事業者に対して、SNSのなりすまし型「偽広告」への対策の実施を要請しました。
今後、なりすましに対しての総合的な対策が政府から発令されるかもしれません。しかし、本格的な運用には時間を要する可能性があります。受け身にならず「自分の身は自分で守る」くらいの気持ちが必要だと考えられます。
一般社団法人古物査定士認定協会に関係するアカウントは以下のみ
弊協会が運営しているアカウントは、3種類しかありません。下記以外のアカウントや情報サイトは全て偽物と考え、被害に合わないように注意してください。
一般社団法人古物査定士認定協会 公式サイト
公式サイトでは、協会の目的や概要・入会方法・資格取得などについて触れています。弊協会は古物リサイクル業界を健全化し、消費者が安心できる古物業界作りを目的として設立されました。会員に対して、古物売買時の査定に必要なスキルアップ講座を実施し「認定試験による資格制度」を実施しています。
一般社団法人古物査定士認定協会 コラムサイト
コラムサイトでは、古物商に役立つ情報を発信しています。カテゴリーは3種類。2020年4月から現在に至るまでの古物商に関係するニュース・法改正・注意喚起を投稿しています。
古物査定士認定協会広報担当 神崎なつめの個人アカウント
弊社・一般社団法人古物査定士認定協会の広報担当である神崎なつめは、フリーランスライターでもあるため、Twitterの個人アカウントを所有しています。
弊社の公式アカウントというわけではありませんが、問い合わせがあった際には、弊社の理事まで情報が届きます。問い合わせの際には、できるだけ一般社団法人古物査定士認定協会の公式サイトからご連絡ください。
公式SNSアカウントは存在しません
弊協会には、X(旧Twitter)・Instagram・TikTok・FacebookなどのSNSアカウントは存在しません。一般社団法人古物査定士認定協会を名乗るアカウント、もしくは極めて類似の名称を名乗るアカウントは、本物ではありません。
資格「古物査定士」に興味がある方は、公式サイトからお問い合わせください。
よくある「なりすまし」の種類
インターネットが飛躍的な進化をしてきたからこそ「なりすまし」の方法も大幅な進化をしてしまっています。ここでは「なりすまし」の種類について紹介します。
SNS
X(旧Twitter)・Instagram・TikTok・FacebookなどのSNSは、アカウント名・トップ画像を本家のものに似せるだけで、類似アカウントが作れます。簡単に「なりすまし」がおこなわれ、うその情報発信やDMが可能です。非常に注意すべきコンテンツといえるでしょう。
ECサイト
ECサイトのログインパスワードが盗用され、クレジットカードを不正利用されて金銭的損害が出てしまう等の問題が世間では発生しています。
昨今ではクレジット決済やバーコード決済が主流になってきており、インターネット上で簡単に取引ができる時代です。パスワード管理を徹底する必要があるでしょう。
また、ECサイトで不利益を被るのは、利用者だけではなく事業主も同様です。利用者がクレジットカードのチャージバッグをおこなった場合、品物は返却されません。事業者の印象もわるくなるため、多大な被害を与えてしまいます。
メール
ヘッダーや内容に書かれているメールアドレスを、知人や企業などの信頼できる情報に書き換え、フィッシング詐欺などに誘導する方法です。信頼できる企業や知人からのメールと勘違いしてしまい悪質なリンク・添付ファイルを開き、金銭的な被害を受けます。発信者と送信内容が一致しない場合や、少しでも怪しいと思った場合には、メールを開かずに削除してください。
なりすまし電話
発信者の身元を隠して相手の個人情報を盗み、金銭的被害をもたらす方法です。オレオレ詐欺や振り込め詐欺・架空請求詐欺などが該当します。緊急性を装い、個人情報や金銭を要求してくることが特徴です。
AI詐欺
技術の進化により、AIを用いた詐欺行為も確認されています。SNS上の投稿からAIで人の声を複製し、家族や知人から金銭を要求する方法です。電話越しの声が同じであれば、判別は非常に難しい新手の詐欺行為といえます。
株式会社マカフィーが調査した結果によれば、世界でも10人に1人はAI詐欺にあい、7割以上の方が被害にあっているとのこと。国内での事例は少ないものの、今後は十分に注意する必要があるでしょう。
なりすましを見分けるポイント
判別が大変難しい「なりすまし」。どのような方法で本家アカウントを見分ければいいのでしょうか。
IDが本家と異なる
なりすましアカウントは、本家のIDと酷似したIDにしていることが多いです。例えば「-(ハイフン)」が「_(アンダーバー)」であったり、半角が全角になっていたりします。ひと目みただけでは全くわからない偽装をしているため、怪しいと思ったら注意してIDを確認してください。
新しく作成されたSNSアカウントであることが多い
なりすましされるアカウントは長く運営され、フォロワーの数が多いアカウントが対象になりやすい傾向です。一方で、なりすましアカウントには下記の傾向があります。
- 比較的新しい
- 投稿が少ない
- フォロワー数が少ない
- フォロー数が多い
ただし、なりすましによって本家を貶めたい意図がある場合に、事前にアカウントを作成の上、注目度が高いタイミングで問題行動を起こすケースもあります。
DMや電話で個人情報を聞いてくる
頻繁に個人情報を聞き出そうとするアカウントも「なりすまし」の特徴です。
はじめはあいさつや趣味の話をしますが、次第に個人情報を聞き出そうとしてきます。また、少しでも仲が深まると「電話で話したい」と要求してきます。
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