古物市場の禁止事項やマナー、1日の流れ

前回は、古物市場の情報を得る方法や初心者が参加しやすい古物市場の探し方についてお話ししました。最近はオンラインで参加できる古物市場も増えてきていますが、仕入れの範囲を広げていくのであれば、実地の古物市場で求められるマナーや1日の流れも押さえておくべきでしょう。

マナーや流れを知らずにいると、まわりに迷惑を掛けてしまったり次回からの参加を断られたりする可能性があります。

古物市場の禁止事項とは

全国各地で開催されている古物市場には、禁止事項がもうけられています。共通する内容も多くなりますが、禁止事項は古物市場ごとに決められています。

ですから、初めて参加する古物市場では、必ず禁止事項を確認しておきましょう。よくある禁止事項の内容は、以下の通りです。

1.市場を通さずに直接取引をする

古物市場に参加しておきながら、オークション会場内で参加者同士が直接売買をしてはいけません。これは、どの古物市場でも共通して禁止されています。上記は、古物市場に不利益をもたらす行為と言えるでしょう。

2.市場の撮影

オークション会場の撮影を禁止している古物市場が多いです。画像検索などをしても、なかなか古物市場現地の情報は出てこないのではないでしょうか。

とはいえ、直接取引と違い事前に申告をした上での撮影は許可される場合があります。勝手に会場を撮影することは避け、主催者に断りをいれるようにしましょう。

3.情報の漏洩

古物市場に参加して取得した他者の秘密や情報を外部に漏らすことを禁じている市場も見られます。判断の基準が少し難しいかもしれませんが、基本的に他者の情報は人に話さない、SNS等で公開しない方が賢明です。

4.他者を勧誘する行為

古物市場によっては、他の市場へ他者を勧誘する行為を禁じている所もあります。古物市場は、古物商の情報交換の場でもありますが、あからさまに他オークションへ誘導する行為は避けるのが無難です。

中には知らないと意図せずにしてしまう行為も含まれているでしょう。だからこそ、参加前に必ず禁止事項は確認しておかなければいけません。

古物市場でのマナーとは

古物市場のマナーは、禁止事項のように明確に定められてはいません。暗黙の了解部分も多いため、初めての参加者は戸惑う部分もあるでしょう。ここでは、基本的なマナーをあげていきます。

1.挨拶は基本中の基本

古物市場を開催している市場主は勿論のこと、古参の古物商などできるだけ挨拶をしておくのがマナーです。

今でも古物市場は、閉ざされた市場と言われるケースが少なくありません。逆に、参加者同士の繋がりが強いとも言えます。

新規や初心者でも参加しやすい市場が増えたとは言え、挨拶は古物市場での基本中の基本であるマナーです。挨拶をすることで他の古物商と顔見知りになれば、貴重なビジネスの情報を交換できる等のメリットが生まれます。

2.入札ルールを覚えておく

古物市場には、独自の入札ルールが存在します。会場によっては、オークションが符丁を使って進行するケースがあります。

符丁とは、金額を示すもので会場が平場の場合によく使われるものです。符丁を使用する古物市場でも、地域によって示す金額が異なるやめ注意が必要です。その場にあった符丁を覚えておきましょう。

初めての参加では、まずは入札を控え、周りの様子を見ることをおすすめします。

3.発句はハッキリと

入札は大きな声で周囲にわかるようハッキリと発句してください。曖昧な発声では、色々な意味で迷惑になります。自分が入札できないだけならまだしも、他の参加者の入札を妨げる可能性もあるでしょう。

場の雰囲気に慣れていないと、萎縮して声が小さくなってしまうかもしれません。場に慣れてから、競りに参加するのもひとつの選択肢です。

4.競りの流れを止めない

古物市場の競りは、玄人の参加が多いだけに進行が非常に速いのが特徴です。そんな競りの流れを無用な発声やテンポの悪い入札で止めるのは、マナー違反。競りの流れを途中で止めたり、リズムを乱さないよう心がけましょう。

周りの空気に流されて、予算以上の金額で入札してしまうこともあります。あらかじめ、自分が入札する上限を考えておくのがおすすめです。

5.後のりはしない

手競りの際に前の人の金額を聞いてから、遅れて発句する後のりは、非常に嫌がられる行為です。

また、後のりの中でも金額を少しだけあげて発句することをチョイのりと言うことがあります。このチョイのりは、更に嫌がられるマナー違反ですから注意しましょう。

6.席の場所

先着順に自由に座席を決められる古物市場の場合でも、新規参加者は後方に陣を取りましょう。暗黙の了解で座席位置は決まっていることがあります。

競りに参加しやすい前座席は、古参の古物商の指定席となっているケースが多いです。会場の様子をしっかりと見極める必要があるでしょう。

古物市場の1日の流れ

上記の基本的事項を抑えた後は、古物市場の1日の流れを押さえておきましょう。全体の動きを掴みスムーズに行動することで余裕が生まれるはずです。

1.事前予約・受付で支払い

古物市場に参加するには、まず受付にて入場料の支払いを行います。
必ず古物許可証も持参しましょう。

多くの古物市場では事前にWebでの参加申し込みが必要です。当日の飛び入り不可の可能性もあるため確認しておきましょう。

2.出品リストなどの確認

受付の際に1日のタイムテーブルや出品リストが渡されます。オークション開催前に目を通しておいて下さい。

大会の場合は、開催の前に下見期間が設けられています。平場になると出品物は当日に運びこまれる為、下見期間はありません。競り前に下見をしたいのであれば、当日早めに会場入りしましょう。

3.席取り

受付後は、席取りをします。時間があれば、下見をすると良いでしょう。

4.昼食

オークションは通常、午前と午後の2部制で、間に昼食が入ります。昼食は主催者側が用意しているはずです。昼食休憩を挟み、午後の部が開催されます。

5.清算・発想手続き

オークション終了後は、清算の流れとなりますが、通常古物市場での支払いは現金のみが大半です。精算後、大型商品等は会場内で発送手続きも行えます。

以上が、一般的な古物市場に参加した時の1日の流れです。市場によりやや異なることがあるためご留意ください。

古物市場は経験を重ねることが大切

古物市場には独特の空気感があるという声もあります。回数を重ねることで、徐々に立ち振る舞いが身についていくでしょう。

はじめは入札せず見学することに留めたり、初心者サポートがある古物市場を選んだり、経験者についてきてもらったりするのも1つです。

仕入れ先を増やすのに古物市場はうってつけ。ぜひ、自分に合う市場を見つけてみてください。

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